いつか きっと…

携帯に付けられた2人おそろいのストラップ。


それは、私にとっては特別な物だった。


ポケットにしまうと、何度も触って確認してみる。


こんな風に、遥希との思い出や記念日や、特別な事が一つ一つ増えて行くのだろうか…。


そんな事を思いながら、またポケットの中に手を入れた。


少し冷たいシルバーの感触が指先に触れるたびに、心が満たされていくような気がしていた。
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