いつか きっと…
プレゼント選びに思った以上に時間を取られてしまった。
外に出ると、もう日が沈みかけていた。
相変わらず人の数は多かったが、所々でネオンがチラつき始め、昼間の雰囲気とは少し違って見える。
黒服と言われるスーツ姿の男の子達が、やっと自分達の出番だと言わんばかりに我が物顔でうろつき出し、女の子達に声を掛ける姿も見られた。
「よし。じゃあ、ライブハウス行ってみるか? 今日も対バンやるはずだから。」
「対バン…?」
「ブッキングライブ。2、3組のバンドが順番にライブすんの。こないだ俺達がやってたみたいに。」
照明に照らされ、歓声の中活き活きと輝いていた遥希の姿を思いだした。