いつか きっと…
無駄に大きな音楽も光も何もかも、
何だか頭に響いてしかたがない。
隣に座って話しかけてくる男の話しも、
何を言ってるのか全く理解できない。
午後8時。
金曜の夜に帰宅するのには少し早いけど、私は無言で立ち上がった。
誰かに呼び止められた気がしたけど、そのまま人混みを掻き分け店を出る。
週末になると時々顔を出していたクラブハウス。
適当に遊ぶには都合が良かった。
適当な遊び友達。
本当の名前も知らなくて、住んでいる家も学校も知らない。
聞かれたこともなかったし、聞いたこともなかった。
人と深く関わること避けていた。
きっと、みんな同じ。