いつか きっと…

ジュースを受け取ると、また部屋を見回してみる。

家具や装飾品、小物にいたるまで高そうな物に見えた。


「でも、高校生なんだよな?」

「一応。まぁ、正確にはほとんど一人って感じかな。」

「親は何してるの?」

「パパは開業医。ママはアパレル関係の仕事してて、一年の半分は海外だしね。仕事、忙しいんじゃないかな。たぶん…。」


美桜はそう言うと『ちょっと待ってて』と言い残し部屋から出て行った。


< 32 / 179 >

この作品をシェア

pagetop