いつか きっと…
ジュースを受け取ると、また部屋を見回してみる。
家具や装飾品、小物にいたるまで高そうな物に見えた。
「でも、高校生なんだよな?」
「一応。まぁ、正確にはほとんど一人って感じかな。」
「親は何してるの?」
「パパは開業医。ママはアパレル関係の仕事してて、一年の半分は海外だしね。仕事、忙しいんじゃないかな。たぶん…。」
美桜はそう言うと『ちょっと待ってて』と言い残し部屋から出て行った。