いつか きっと…

しばらく待っていると、濡れたタオルと救急箱を持って美桜が戻って来た。


「ちょっと痛いかもだけど…。」


隣に座ると、タオルで瞼の上と口の横を拭いてくれた。

それから、色々な所についた汚れや血の痕を拭き取っていく。

白かったタオルは、血の赤と汚れとで、みるみる染まっていった。
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