いつか きっと…
結局、汚れた服も洗濯したいからと言う美桜に急かされて、シャワーを浴びることになった。
ーーー『シミるだろうなぁ…。』
そう思いなが、渋々浴室に入る。
蛇口をひねると、左手をかばうように頭からお湯を浴びた。
右手だけで髪をガシガシ洗う。
肩から腕を伝って流れるシャンプーの泡が、傷口にシミる。
体を洗い流すと、覚悟を決め傷口を洗うことにした。
シャワーの水量を弱め、傷口に入り込んだ砂や汚れを落としていく。
あまりの痛さに一人で悶え、かなり時間がかかってしまった。