いつか きっと…
「淋しい? 淋しいなんて、考えた事無かったかな。」
少し考えるように、目を伏せる。
「パパもママも、仕事が忙しいなんて口実だしね。二人共、別にパートナーがいるの。」
「パートナーって? 不倫ってこと?」
「うん。でも正式に離婚しないのは、色々手続きが面倒だから。財産とか仕事のこととか…私の親権とか。」
そこまで言うと、さっき俺が見ていた写真に目をやった。
「私は別にこのままでも構わない。今更、何か変わる事の方が怖いから。」
ーーー今、『幸せか』って聞いたら…
いったい美桜は、何て答えるだろう。