いつか きっと…
二人でソファーに座ると、思いつくまま話しをした。
友達のこととか、バンドのこと。
それから、夢のことについても話した。
ゆっくりと時間が流れて行く。
しばらくすると、隣りから小さな寝息が聞こえるてきた。
美桜が、俺の腕にもたれ掛かるようにして眠っている。
寝顔を見つめながら、そっと髪に触れた。
美桜の柔らかい髪が、サラサラと指の間をすべり落ちていく。
頬に触れようと手を伸ばしてみたが、なぜか途中で躊躇した。
触れたら壊れてしまいそうな、そんな気がして…。
美桜の小さな肩をそっと抱き寄せ、ゆっくりと目を閉じた。
深く、深く…
夢の世界に落ちていく…。