いつか きっと…
店を出て駅まで歩く。
どこかに寄り道する気にもなれなかった。
街の眩しい光が、逆に自分に影を落としているようで気分が滅入る。
どんなに着飾ってみても、心の中を見透かされそうで怖かった。
通りすがりにかけられるナンパな声が、さらに私の歩く速度を速める。
時には後腐れのない関係が都合の良い時もあったし、
その日限りの遊びで、身体を重ねることも何度かあった。
でも、今日は誰とも関わりたくない。
今日は…
違う。
もう、そんな関係に嫌気がさしていた。