いつか きっと…
お風呂から上がると、濡れた髪を乾かした。


リビングで寝ている遥希を確認してから、自分の部屋に戻り簡単にメイクを済ませる。


クローゼットを開き、少し悩んでからゆったりとしたニットに細身のジーンズをはく。



鏡の前に立つと、どこにでもいる十六才の高校生の姿が映っていた。



昨日とは違う。



本当の自分は、いったいどっちなんだろう。
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