いつか きっと…
入り口から一番近い椅子にギターを立てかけて座ると、受け付けにいる美桜を見た。


若い看護婦と話している。


しばらく待っていると、美桜が手に紙とペンを持って隣りに座った。


「初めてだから、これ書いてほしいって。わかる所だけで良いからって。」


渡された紙には、名前や住所、生年月日などの項目があり、下の方に進むと病歴やアレルギーなどを書く欄があった。


言われた通り、わかるところだけを記入する。



「嘘…。誕生日、同じだ。」


隣りで覗いていた美桜が、驚いたように言った。


「えっ、そうなの?」

「うん。遥希くんと同じ、4月7日。」



思わず、2人で顔を見合わせる。



何だか不思議な気分。



運命なんて軽々しく言いたくないけど、何だかちょっとだけ感じてしまう単純な俺。


























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