恋色電車
第1章
プロローグ
木曜日の午後2:00。
いつものように電車に乗って、
いつも、あなたから少し離れた場所に立つの。
人気がない電車で、席が全然空いてても座らない。
あなたが立っているから。
それで、窓の景色を眺めるの。
あなたが眺めてるから。
忘れないように、心のシャッターをたくさん押して
残しておくの。
ふわっと、あなたと目が合うと
私はの心の中は桜色にふんわり染まるの。
それからは、私はあなたの事でいっぱいになっちゃうの。
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