恋色電車



「少し待ってください。」




背の関係上、私が彼を見上げる形で話す。





160cmもない私にとっては、180cmあるであろう彼を見上げるのも大変




少し話しただけなのに、






もう首いたいもん。




手で首をさすりながら、厨房で向かう。




さっき彼の顔を近くで見たとき、どっかで見たような気がした。




気のせいかもしれないけど・・・







「店長。」




「ん?」



手は動かしつつ耳だけを私に預ける店長。




「弟さんと名乗る人が来てますけど」


< 121 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop