恋色電車
「そっかぁ~。でも、愛衣ちゃん芸能界とか興味なさそうだししょうがないよね」
コクンコクンと大げさなくらい首を縦にふる。
興味ないわけではないんだけどね。
心の中でそう思ったけど、言うと話がややこしくなりそうだったので黙っておこう!
「顔見たら分かりそう?」
何かを閃いた顔でもう一度私に尋ねてくる。
「・・・・絶対とは、言えないですけど」
私の言葉が終わるとほぼ同時。
車のドアが開き、中から1人の男の人が出てきた。