恋色電車
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「ね?あの子でしょ?」





多少、ニヤける顔を隠しきれずに隣にいるヤツに聞く。






「あぁ。あの子」




そっけなく帰ってきた返事。





チラリと隣のヤツを盗み見ると、目線は向こう。





厨房の方に向けられていた。





俺の話も入らないくらい、こいつはあの子に夢中らしい。






「まぁ、確かにかわいいよね」




フワフワしてて、おっちょこちょいで可愛い。




そんな俺の言葉を聞いてか、ヤツはビックリしていた。





そして、小さく呟いた。




「惚れんじゃねーぞ」
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