恋色電車




「あちゃ~、これはヒドイね」






「ですよね」





羽生さんが発した言葉に同情する。





この言葉が向けられたのは、段ボール。





まぁ、これを見たら誰もが発するであろう言葉だけどね。





しゃがみ込む私の隣で、羽生さんもしゃがみ込んだ。







ーフワッ





ふと、羽生さんの香りが鼻をくすぐる。







あれ?このにおい・・・・・?
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