恋色電車
羽生さんの言ったこれとは、絡み合ったままのイルミネーション。
「は、はいっ!」
私の好きな人の話をしてる場合じゃなかったよ!
段ボールから、すべてのイルミネーションを出して
絡まりを丁寧に取っていく。
それが、また面倒・・・・
こうなることなら、去年しっかり片付ければ良かった。
「あの飴、なんで舐めないの?」
去年の自分に後悔していると、そんな声が耳に入った。
もちろん、質問してきたのは隣の羽生さん。
「だって______