恋色電車




羽生さんの言ったこれとは、絡み合ったままのイルミネーション。






「は、はいっ!」





私の好きな人の話をしてる場合じゃなかったよ!





段ボールから、すべてのイルミネーションを出して




絡まりを丁寧に取っていく。





それが、また面倒・・・・





こうなることなら、去年しっかり片付ければ良かった。





「あの飴、なんで舐めないの?」




去年の自分に後悔していると、そんな声が耳に入った。




もちろん、質問してきたのは隣の羽生さん。





「だって______
< 165 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop