恋色電車


「と、いうことなんです」





一通り、店長に伝えた。




羽生さんのこと。



神谷さんのこと。




・・・・私のこと。





話し続けてカラカラになった喉に、ビールを運ぶ。





「それって、愛衣の考えすぎだと思うよ?」




「えっ?」




待っていた店長の言葉が、あまりにも予想外で、マヌケな声漏れる。





「だってさ。羽生、アイドルだよ」



言ってることがわからず、首を傾げた。
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