恋色電車
「で、2人は何しに来たわけ?」
さっきまでの冷静さを取り戻した店長がそう問いかけた。
「別に。ただ愛衣ちゃんに会いたくなっただけ~」
おちゃらけた軽い口調で廉さんが言った瞬間。
店長のオーラがどす黒いのもへと変化した。
それに気づいた廉さんはすぐさま謝ってけどね。
「まあ、今日だけ特別に許してあげるわ」
「えっ?なんで?」
あっさりokをくれたお姉さんに戸惑いを隠せない弟。
「だって、あの子最近使い物にならないんだもの」
そう言って店長が指した先には、
私が。