恋色電車




「えっ・・・・」





戸惑った声が聞こえる。





急に泣いて私、今すごく迷惑だと思う。




だから、止まる事なくあるれる涙を





手で拭い払う。





「愛衣ちゃん」





優しい声とは裏腹に少し力強く私の腕をつかんだ。





そっと落としていた視線を羽生さんへ向ける。
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