恋色電車





目を思わず逸らしたくなったけど、







なぜか逸らすことができなかった。






羽生さんが今までにない位真剣だったから。





「大丈夫。きっとその人に会えるよ」





優しい声で私を安心させるかのように、言い放った。







「ホントですかね?」






「うん。ホント」






この人がホントと言うと本当のような気がするのが不思議。





羽生さんは神谷さんでもなんでもないのにね。
< 198 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop