恋色電車

恋の始まり






「間もなく電車が到着します。お乗りの方は・・・」







駅のホームにアナウンスが響く。






それを合図に、私はイヤホンから流れる音楽を消す。






電車をぼんやり待っていると





12月の風がそっと吹く。





体に突き刺さるような冷たさに、思わず目を閉じた。
< 2 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop