恋色電車



「お久しぶりです」





あぁ・・・・・どうしよう。




泣きたくないのに、涙が出そう。





ゆらゆらと涙がたまってくる。





それを隠すように俯いた後、




グッと堪えた。





だって、泣くために神谷さんを待ってたわけじゃないから。




「急に会えなくなっちゃうから、心配しましたよ」





「うん。ごめんね・・・・色々あってこの電車乗れなかったんだ」





ほんとに申し訳なさそうに、眉をさげてる。

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