恋色電車


「忙しいんですね」




ははっと笑うと、





私につられるかのように、神谷さんも笑った。




「でも、もうこの電車に乗れるよ」





「え?」




「忙しいのも終わったからね」




「そうなんですか」





少し冷静に返したけど、





心の中は全く冷静じゃなくて。




また来週から会えるんだって喜んでる。
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