恋色電車



駅のホームに向かって歩く。




お気に入りのあのブーツも、嬉しそうに音を立てる。




ーカツカツ




ーペシ




その音と一緒に乾いた音がなった。




寒いから手をポッケトに入れようとしたとき、





誰かに手を掴まれた。




その反動で、体も顔も後ろに振り返った。
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