恋色電車




「なんか、まだ離れたくなくて・・・」





不意をつかれて、顔に熱がたまる。





「そう思ったら、体が勝手に・・・・」




「え」





落ち着いてきた心臓はまた速く動き始める。





これ以上赤くなれませんってくらい顔は赤く染まる。





「ホント何してるんだろう、俺?」




「ホントですね」





なんだか、こうやってやり取りしてるのが面白くてもう一度笑った。






そしたら、いつもみたいにつられて神谷さんが笑った。
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