恋色電車





そしてまた、嵐のように人が入ってくる。





―カツン




俺の目の前で高い音が響いた。





視界の隅には、ヒール。





どうやら、俺の目の前には女が来たらしい。





そんで、高い音の正体はそのヒール音。





厄介だな・・・。






女が前に来ただけあって、





元々深く被っているキャップを






さらに奥へと押し込めた。
< 270 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop