恋色電車
だいたい、あの日から半年がたった頃。
冬のアルバムのレコーディングの仕事が入った。
「明日は3:30から開始です。なので、それぞれの自宅に順番に行きますね」
簡単にマネージャーから明日の流れの説明を受けた。
それを耳で聞きつつも、
俺の頭には、あの日の彼女がいた。
あの日はたまたま電車の路線が悪くて、
あんなに人がいたけど明日なら大丈夫かもしれない・・・・。
ずっと、きちんとお礼をしたいと思ってた。
いろんなことをグルグル考えた後、
別れ際に、「明日電車でいく」と伝えて別れた