恋色電車



ープシュー―



音を立てて閉まる扉に不意に顔を向けたあなた。





扉の前に立っていた私と目が合う。




一週間ぶりに胸がドキドキする。





大きなキレイな瞳を見開いてビックリした後、




私を見て優しく笑った。





その瞬間、ふわっと一気に桜色の染まる。






だけど



深く被った帽子が、少し邪魔して




せっかくのあなたの笑顔が見えないの。




みたいな~って思うのは私が欲深いからなのかな?
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