恋色電車



なだめるように私の頭をポンポンする。





子供じゃないよっ!







同い年なはずなのに、私はいつも年下扱いされる。




今日はなんだかそれが悔しくて。





「で、誰やねん」






「はい?」




「おまはんの好きな人」





「・・・・・・。」





この人、たったさっき、ほんの数秒前、






「はいはい」って分かり切ってたように言ってたよね。
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