犬系な彼の飼い主はじめました!?
「ごめんなさい、まさか持って帰ってくれていたなんて…」
「あんま気にしないで、奈田さん俺ら嫌い?」
俺、ら?
「早馬くんの周りの人たちですか?」
「俺も含めて」
少し眉を寄せながら言う。
「…………苦手、かも」
「やっぱり」
「あ、ごめ…」
謝ろうとすると、「そろそろ俺家帰らないと」
早馬くんが遮った。
「じゃあまた後でね」
そう言って走っていってしまった。
早馬くん、嫌だったかな…
そりゃあ『苦手』なんて言われたら嫌、かあ。
「私も戻らないと」