犬系な彼の飼い主はじめました!?
「?それって…?」
早馬くんは髪をくしゃっとさせた。
「だって俺が奈田なら俺のこと殴ってるしさ…うん…」
沈み混むように椅子に座る早馬くん。
「早馬くん」
「ん?」
「前、言ったみたいにさ」
前、約束したように
「友達、でまた始めようよ」
目を見開く早馬くん。
「…友達、」
何かを続けるように彼は呟く。
「奈田と…友達」
「うん、友達」
目線がぱっちりと早馬くんと合った。
早馬くん、本当にかっこいい顔立ちだなぁ。
ニィっと笑う早馬くんとは、少し違うけど、それでもなんだか嬉しそうな早馬くんは
「…わかった」
「よろしくね」
そう言うと、なぜか困ったように頷いた。