犬系な彼の飼い主はじめました!?
「ここが奈田ん家?…広いね」
広い、のかな。
兼原先輩の家の方が大きいから何とも。
「じゃあ1号を入れてくるね」
早馬くんから1号を受け取って家に入れる。
頭を撫でると喉を鳴らした。
「1号、良いこにして待ってるんだよ」
にゃー、と答えてくれたのですぐに外に出た。
「お待たせしました」
「いえいえ。早かったね」
「1号はお利口さんだからね。家族にもすぐに人気者になったよ」
「へえ…奈田の家族今誰かいるの?」
首を振った。
「共働きでして」