犬系な彼の飼い主はじめました!?
早馬くんが選んだのはごく普通のラーメン屋。
「さーてと。何食べる?」
「んっとね…」
メニューをパラパラと見る。
早馬くんを見返すと目が合った。
自分の顔がかあっと熱くなる。
「と、とんこつラーメンで」
「おっけ。」
店員さんを呼ぶと「真言の彼女?」なんて店員さんに聞かれる。
「違いますって」
「ふーん?取り敢えず注文言って」
「…とんこつラーメン2つと餃子単品で」
店員さんはメモると「はいはい」と言って去っていく。
「早馬くん、本当にありとあらゆる所に友達いるね」
「そう?俺、夜走るときはこっち使ってるから」
早馬くんよく走るなあ。
「走るの好きなんだよね。何にも考えないでさ、何にも気にしないでいれるから」
「早馬くんらしいね」
「そっか。俺らしい、か」