犬系な彼の飼い主はじめました!?
会計を払って、店の外に出ると
虫の音が聞こえる。
「いやー、食った食った」
言いつつ気持ち良さそうに
体を上へ伸ばす早馬くん。
綺麗なクリーム色の髪がより目立って見える。
「…髪、綺麗だよね」
「まじ?綺麗、かな…派手としか言われたことないかも」
ゆっくりと歩き出す。
上を向くとキラキラ光る星空がいる。
「ううん、綺麗だよ」
「…そっか。」
ふと、早馬くんが立ち止まった。
「早馬くん?」
「んーん。なんでもない」