犬系な彼の飼い主はじめました!?
指をパキパキと鳴らす先輩。
「柵瀬かばうとか…更にむかつく」
そう言われた瞬間に腹に物凄い痛みが走る。
「…ってえ…」
「先輩かっけえ!」
「ひゅーひゅー!」
何がかっけえんだろ、こいつの。
「…」
「あれ?もうだんまり?」
覗き込んできた先輩の腕を掴んで足をひっかける。
…そのまま背中を床に叩きつけた。
「先輩」
「…っこの野郎…!」
おんなじように殴ろうとした人の拳を避けて顔を思いっきり殴る。
「お願いします、柵瀬をこれ以上いじめないでやってください」
俺はこれ以上人を殴ったりしたくない。
俺がしたいのはそんなことじゃない。