犬系な彼の飼い主はじめました!?
教室の扉を少し開けて除いてみる。
「…あ、いた」
しかも幸運な事に一人でいる。
男子の大人数は好きじゃない。
早馬くんはいっつもその中心にいるのに、何してるんだろ?
「おー、お前まだ食うか!可愛いな」
…???
一人なのに、喋ってる。
電話…でもなさそうな話題を。
「ごめん、これ以上はないんだよ」
何、してるんだろ
気がついたら、扉を開けていた。
こっちを見て驚いたような顔を見せた早馬くん。
「なんだ奈田さんか」
少し長めな前髪を結んでいておでこを見せている。
髪はクリーム色で綺麗だ。
そして、早馬くんの机には猫が勢いよく餌を食べていた。
「可愛いでしょ」
「え、あ…うん、可愛い」
ニヒヒ、と笑う。
頭の後ろで腕を組んで「どうしたの?」と聞いてきた。
「は、早馬くん英語の先生がノート提出したかって…」
「俺出してないけど…」