犬系な彼の飼い主はじめました!?
じゃあ出してないのは早馬くんなんだ。
「先生が呼んでるよ。職員室にいると思う」
「そっか。サンキュ」
そうは言っても行く気が0な早馬くん。
…ここからは本人の勝手だもんね
あたしは早馬くんの後ろの席の荷物を持って出ようと、した。
のに手を掴まれている。
え?え?
「奈田…お願いがあるんだけど」
「な、な、何?」
「猫…堤防の近くのダンボールに入れといてくれね?」
え…
「いや…」
「お願い、帰り通るでしょ?」
なんで知って…そう言えば帰り道途中までおんなじだっけ。
「わかった、いいよ」
猫の体を抱き上げた。
「一応先生に見つからないようにな!」
捨て台詞のように行って教室を出ていってしまった。
…今になって思っても、私達らしい出会いなんじゃないかな、なんて思った。