犬系な彼の飼い主はじめました!?
【奈田憂樹side】
『で?知らないうちに昼はあいつらと食べることになってんの?』
「ごめんごめん、それは本当に謝ることしか」
早馬くんと友達になった夜。
電話の相手はもちろん何も知らずに巻き込んでしまった未胡。
『まあいいんだけどさ…それにしても友達ってなろうとしてなるようなもんな訳?』
ため息混じりにそう言われた。
…そんなこと言われたって。
「多分、だけど」
『ん?』
「……私がこんなにも早馬くんを他人扱いしてたからなんじゃ…」
未胡でも返す言葉がないらしく、
黙ってる。
『結果オーライだしさ、ほら』
苦し紛れの答えが返ってきた。