犬系な彼の飼い主はじめました!?



『でぇもさ?』


吹っ切れたように未胡は言う。



「何?」


『一応注意しとくと、あんたの脳内お花畑、あいつらのいる世界じゃちときついからね』




お、お花畑…?



『…………高校になって彼氏付き合うのは?』




「ありえないよ。まずこんな私が恋愛ってさ、」



ただ自分の思っていることを言っただけなのに未胡は黙る。



多分、未胡の眉の間には皺が寄ってるんだろうなあ。





『憂樹?』



「はい」



『だからわたしは憂樹のことが好きなのさ。自由に生きなさい』



なんてお母さんみたいなことを言い出す。




一体どうしたんだろうか…






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