犬系な彼の飼い主はじめました!?
ゆっくりと手を出すと、
早馬くんが猫の手を私の手の上に乗せた。
「1号の手は幸運の手、な!」
早馬くんは笑顔でそう言った。
「1号の手触るといいことあるんだ」
そう言って1号の体を上げた。
なんか、無邪気だなあ。
「あ、そうだ。奈田さん送ってくよ、自転車後ろ乗って?」
ダンボールの中に1号を入れてそういった。
「いやいやいやいや」
「ん?なんか問題ある?」
「ある!大有り!」
早馬くんは首を傾げた。
「だって私と早馬くんで自転車乗るなんて、問題しかないじゃん」
「なんで?」
直ぐにそう返してきた。
なんでって…