犬系な彼の飼い主はじめました!?





自分の空いてる両手を見て、目を見開いた。



「ど、どうしよ…」



鞄、堤防に置いてきちゃった…



でももう戻れないし…





「あー最悪…」




しゃがみこんで、少し泣きそうになるほど絶望していた。




「明日朝早く取りに行こう」




…手ぶらで制服って恥ずかしいなあ。





後ろで手を組ながら思った。



「…………はあ」




空を見上げると、少し暗くなりはじめていた。









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