犬系な彼の飼い主はじめました!?




朝6時ジャージのまま急いで堤防に行く。




早馬くんみたいな別格な人間と仲良くしちゃうから…



ってのは早馬くんに失礼か





「嘘…」




そこには、何も無くて。




盗まれた?



そりゃ、そっか…





色んな意味で絶望して、しゃがみこんでしまった。




気が付いたら泣いていた。





「………どうしよ、本当に…………っ」





その時、ザッザッというランニングをしてる足音が聞こえてきた。






「大丈夫っすか?」




後ろから声が聞こえてきたので振り向くと





………早馬くんがいた。





「な、奈田さん!?こんな朝っぱらにどうしたの!?」




クリーム色の髪の毛はボサボサで、汗で前髪が引っ付いている。




「早馬くん…っ」





「ちょ、ちょ、取り敢えずタオル…汗臭いか」





「私の鞄なくなっちゃってて、財布とか携帯とか全部入ってるのに」





「それなら俺が持ってるけど」








へ?







< 9 / 207 >

この作品をシェア

pagetop