犬系な彼の飼い主はじめました!?
朝6時ジャージのまま急いで堤防に行く。
早馬くんみたいな別格な人間と仲良くしちゃうから…
ってのは早馬くんに失礼か
「嘘…」
そこには、何も無くて。
盗まれた?
そりゃ、そっか…
色んな意味で絶望して、しゃがみこんでしまった。
気が付いたら泣いていた。
「………どうしよ、本当に…………っ」
その時、ザッザッというランニングをしてる足音が聞こえてきた。
「大丈夫っすか?」
後ろから声が聞こえてきたので振り向くと
………早馬くんがいた。
「な、奈田さん!?こんな朝っぱらにどうしたの!?」
クリーム色の髪の毛はボサボサで、汗で前髪が引っ付いている。
「早馬くん…っ」
「ちょ、ちょ、取り敢えずタオル…汗臭いか」
「私の鞄なくなっちゃってて、財布とか携帯とか全部入ってるのに」
「それなら俺が持ってるけど」
へ?