きみと繰り返す、あの夏の世界


か、間接キスとか、気にしないタイプなんだろうか。

……ありえる。

マイペースな先輩のことだ。

飲み物だから飲んだだけ、なんだろうなぁ。


だけど、私はそんな風には思えない。


大好きな人の唇が触れた、私のカルピスちゃん。


ドキドキしながら、そっと口をつけて流し込んだ味は、ほんのりと甘いフルーツの味。

さっき飲んだ時より甘さが増した気がするのはきっと、恋する気持ちのせいだろう。

そう思い、高鳴る鼓動を感じながら、おにぎりをかじっている水樹先輩を盗み見ると。


「…っ!」


先輩はすでに、私を見ていたようで視線がぶつかる。

そして──


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