きみと繰り返す、あの夏の世界
私は自分の体をまじまじと見つめる。
すると、三重野先輩はまたまた呆れたように小さく笑って。
「体じゃなくて、別の意味でよ」
「別の……ですか?」
「そう。別の」
伏目がちに肯定した三重野先輩。
私の何が羨ましいのかを詳しく聞いてみたかったけれど、赤名君から集合のお呼びがかかって。
結局、それは聞けず終いになってしまった。
部屋を出て階段を降りるとすぐ、広い和風モダンな居間に着く。
すでに男子はみんな集まっていて、私と三重野先輩が合流すると、会長を中心にこれからの予定を話し合うことに。
濃い色合いの木のテーブルを囲むように配置されたソファーに座る私たち。
残念ながら、水樹先輩は私の向かい側のソファーに腰を下ろしていた。