きみと繰り返す、あの夏の世界


いきなり訪ねるのも驚くだろうし、聞きたい内容もちょっと普通じゃないし。

相手にしてもらえない場合もあるんじゃないかって、そんな風に考えてしまう。

だけど、会長は明るい笑みを浮かべて。


「先生が"優しい子"って言ってたし、変な事しなきゃ大丈夫さ」


キッパリと言った。

まだ会った事のない人だけど、先生の言葉を信じてその人も信じる。

会長の思考はとても前向きで、ちょっと素敵。

会長が私を見て「ね?」と同意を求めるから。


「はい。きっと大丈夫です」


笑みと共に頷いてみせた。


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