きみと繰り返す、あの夏の世界
「頑張ってね」
私が手を振れば、赤名君は手を振りかえしてくれて。
「ありがとー。明日よろしくー」
明日のバイトの事を頼むと、走って廊下の向こうへと去っていった。
赤名君と会長の話し、聞けてよかったな。
「帰りましょうか」
「うん」
校舎から出ると、日暮れ前のまだ青い空が私たちを出迎える。
水樹先輩の隣で夏の陽射しを受けながら、私は
生徒会のみんなが好きだと
心から感じていた。