きみと繰り返す、あの夏の世界


3人に抵抗は見られない。

会長はそれを一瞥してから赤名君に視線を移し、満足そうに微笑んだ。


「行くぞ、赤名」

「はいっ!」


すっきりしたような笑顔で頷いた赤名君。

私たちは、すっかり困惑したままの元クラスメイトたちを残して、おじさんが待つ店へと歩き出した。


その途中、赤名君は会長に頭をぐりぐりと撫でられると


真夏の空の下


太陽みたいな笑みを浮かべて……


「ありがとうございます」


嬉しそうに言った。














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