きみと繰り返す、あの夏の世界


会長の優しさに、鼻の奥がツンとする。


探すなら協力するという言葉が、とても嬉しくて。


「……そうだよ」


探そう。

みんなが忘れてしまっても、私はこうして覚えている。

覚えいてるからこそ、できること。


私は立ち上がると、手早く資料を片付けてカバンを手にした。

そして、生徒会室を飛び出す。


水樹先輩を


見つける為に。




















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