きみと繰り返す、あの夏の世界
私は何かをしてしまったの?
子猫が死んだからダメって、何?
水樹先輩が私を拒絶する理由がわからない。
けれど……私の気持ちを押し付けて話してもらう勇気も出なくて。
「……帰ります、ね」
また明日とも言えず、ぎこちない別れの言葉を残し、私は足を必死に動かして体育館裏から離れた。
肩に掛かる鞄が凄く重い。
いつも、こんなに重かった?
今日は何か入れたっけ?
おかしいなぁ。
何だか歩くのも辛いや。
辛いから、少し休んでいこうかな。
今なら人もいないし。
少しだけ……少しだけ、休ませて。